今回、コロナという病気を通し、当たり前の生活が当たり前でなくなってしまうという経験を私たちはしました。

自粛期間中、「子どもたちにとって、少しでもいいから、オンラインでもよいから、お友だちの存在を感じて欲しい。学びの時間を提供し続けたい。」

そういう思いからオンライン教室を、3月終わり頃から始めました。オンライン教室を行うのは初めてだった私たちは、まずどの媒体を使おうから始まり、オンラインであっても少しでも子どもたちが楽しみにしてくれるようにやろうと、勉強、改良をしながら夏までやってきました。

しかし実施してみて、画面上に写る子どもたちを見ながら、すぐ側に子どもたちを感じる事のできない寂しさを感じ、現場にいればもっとこんなことが出来たのに、困っているであろう○○さん、○○くんに側に行ってサポートが出来たのにと、もどかしい思いをしました。

 

オンラインではできないこと

子どもたちは、普段保育園や幼稚園、小学校という社会の中で、保護者と離れて生活をしたり、過ごしたりしていますよね。

そんな状況の中、何を頼りに子どもたちは過ごしているでしょう。

それは

 

「安心感」です。

子どもたちの中に、安心できる環境があることで、子どもたちは自分らしく過ごすことができます。

その大切な環境の一つが

 

安心できる大人がいて、見守ってくれている。そうすることで、安心して遊んだり、活動にも参加できる。友だちの存在を感じ、関わることができる。そして関わりの中からこどもの心が育つ。自信を持って自分を表現できるようになる。

外に出てはいけないという、やむ終えない事情がありましたが、やはり、子どもたちの育ちには、人との関わりが非常に大切で、欠くことのできないものと思います。

オンライン教室では、教材など、情報をみせるという意味ではすぐれている部分があると思います。

しかし、「こどもが安心感を持って教室に参加できていたか」というとどうでしょう。発言するタイミングや困ったことがあったときに、すぐ話せる状況ではなかったと思います。そして友だちとも、その子がいることは確認できても、一緒に話をしたり、その時間をみんなで楽しんだという感覚を持つことは難しかったでしょう。

 

お子さんにとって大切なこと、関わりから生まれるもの

こどもたちは、友だち、人との関わりを通して様々なことを体験します。

一緒に過ごす中で、楽しい気持ち、嬉しい気持ちを共感したり、時には喧嘩をして、悲しい気持ちや悔しい気持ちを抱くこともあるでしょう。

このような経験から、優しさ、思いやり、我慢する、ゆずる、協力する、貢献する心が育ちます。

その心の育ちがあることで、やがてみなさんのお子さんが大人になった時に、よい人間関係を築きながら、よい社会を作ろうとする大人になっていくのだと思います。

 

海外で子育てをしていらっしゃる、またこれから海外生活をされるご家庭の皆さん

マルチリンガルの子どもたちは、言語的感覚が鋭いといわれる一方、自分たちのアイデンティティ確立に難しさを覚えると言われています。そして生活言語の基礎は2-4歳、4-8歳で母語の基礎ができるといわれています。

乳児期、幼児期、学童期は、お子さんの日本語の維持に非常に重要な時期と言えます。

私たちは、このような事実を真剣に受け止め、お子さんが日本語を自由に安心して話せる場を設けながら、こどもの育ちを支える役目になり、自信を持てる環境つくりに努めていきたいと思います。

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