保護者の方の声(抜粋)
日常生活で日本語を使うのは基本的に母親である私と話をするときのみですので、読み書きに対するモチベーションがあまり高くなく、私が家でひらがなを教えようとしてもなかなか思うように進みませんでした。
お教室に通うようになり、少しずつひらがなを読んだり書いたりできるようになってきて、自信もついてきたようです。初めてひらがなを習うところから、一歩一歩、一字一字丁寧にそして楽しく教えていただいたお陰だと思っています。そして「私だけでなくお友達も頑張っているんだ」ということも励みになっているようです。
文化的な面でも、季節ごとの日本の行事や歌などを教えていただき、一年経つとまた同じ行事がありますが、繰り返してその行事に触れることで「目新しい」ことから「親しみのある」あの行事、となってきているようです。
日本語のみならず文化的なことも教えていただくことで、日本文化への興味を持ち続けることができ、それが日本語学習へのモチベーションにも繋がっているのではないかと思います。
教室に参加しているお子さんたちが(使用言語や通学校など)同じ環境であるため、日本語の差があまりないところがとてもいいと感じています。「教室に友達がいる」大切さが学習のモチベーションにつながり、子どもは以前ルクセンブルク語やフランス語の本ばかりを選んでいたのに、最近は日本語の本にも興味を持つようになりました。
教室で他のお子さんが使った言葉を、子どもが覚えてきて家で話すことによって、親子だけでは勉強しないような言葉に出会え、子どもの単語や興味が増えました。また、下の子が上の子の影響を受けて、言葉に興味を持つようになりました。
海外での育児に手探りの中、言語環境における母語維持の難しさを感じていた頃、月一回の日本語文化教室に参加させて頂く事になりました。以後三年にも渡り、幼児教育に最も重要な時期に日本語文化教室を通して日本の行事や文化、ひらがなを教えて頂きました。普段の生活ではそれらに触れる機会が少ない子供にとって、大変貴重な経験をさせて頂きました。母親以外の日本人との交流もとても良い刺激を得た事と思います。
毎週、日本人のお友達や先生方に会える事を娘も大変楽しみにしております。また、負担の少ない宿題も本人のやる気に一役買っているようです。