日本語空間「わらく」絵本の選び方

いよいよ明日からルクセンブルグは新学期ですね。

新しい学年・・ お子さんも保護者の方もドキドキされているのではないでしょうか。

 

さて前回のブログでは、かえるくんが「我が家の絵本との付き合い方」というタイトルでお子さんの様子を紹介していましたね。

図書館で絵本を手に取り、夢中になって絵本を見ているかえるくんのお子さん、その心にはどんな景色が広がっていたのでしょう。

 

今日は、「絵本の選び方」について書いていきたいと思います。

 

私はルクセンブルクに住むまでは、日本とオランダの日本人幼稚園に勤めていました。

子どもの成長に関わりながら、絵本を読む時間が持てる。

私にとって、こどもと関わることのできた日々は、とても貴重でしあわせな時間でした。

 

子どもたちは絵本が好きでしたので、「この時期はどんな本を読もうかな」とひとりひとりの顔を想像しながら選んでいました。

ぐるんぱのようちえん、

かいじゅうたちのいるところ、

ぐりとぐら、

だるまちゃんとてんぐちゃん、

11ぴきのねこ、

3びきのくま、

そらいろのたね、

三びきのやぎのがらがらどん

などなど・・

子どもたちはたくさんの本を喜んで見てくれました。

 

「楽しい本をいっぱい読みたい」

「帰りに毎日1冊の本を読むなら、子どもたちが喜んでくれる本を読みたい」

その思いから、児童文学者の講演や絵本作家の原画展などにも度々足を運びました。

 

絵本を選ぶ・・

たくさんある絵本の中から、お子さんにあう本を見つけるのはなかなか難しいですよね。

専門家の方でさえも、本を選ぶということは難しいことで、簡単に一言で答えることはできませんというくらいですから、その子にあった今のベストを選ぶのは、なかなか難しいことかもしれません。

そうは言っても、親として、良い本を選んであげたい、良いお話に出会わせてあげたい。

 

ではどうしましょう・・

シンプルな方法でお勧めしたいのは

 

その1「ブックリストを利用する」

海外に住んでいると、本を手に取り、内容を確認する事がなかなかできないですよね。

そんな時にお勧めなのがブックリストを利用すること。

 

ブックリストとは

図書館、児童文学に詳しい知識を持った方、団体、出版社が出しているもので、

テーマ別や長い間読み継がれているもの(長い間出版され続けている=こどもたちが大好きな本)など・・

ジャンル分けされて絵本が紹介されています。絵本の内容が簡単に書かれているものも。無料のものから有料のものまであります。

(実は学生の頃、私は絵本サークルに所属し、絵本好きな学生たちでブックリストを作りました!テーマを分担して作るのは大変でしたが、勉強になりました。)

そこには、子どもの反応を見て喜ばれたものや、繰り返し読まれているもの、長い間読み継がれているもののリストが載っています。

 

子どもたちが大好きな本は、大人が読んでもおもしろいですよ。

 

ブックリストは

「先輩の知恵を伝えて教える」

と言ったら良いでしょうか。

本をたくさん読んできた人が満足し、それを子どもたちが試し、そして淘汰されてきたものですから、あなたのお子さんへの絵本の購入を考える際にも、大変参考になることと思います。

 

その2 「おもしろい!」

「子どもたちに眠る前に絵本を読むなら、わははと一緒に笑えるものがいいなあ。」

byかえるくん

「見てー!今日はこんな本持ってきたよ。こんなとこが好きなんだ」

by 絵本が大好きな友達

この感情・・

この2人に共通しているキーワードは

 

おもしろい!(読み手が感動し、心に響いたもの)

おもしろいというのは、実は非常に大切なポイントで、読み手が面白いと感じてそれを読むと、その気持ちは聞き手にも伝わり、惹きつけられる。

子どもは感受性豊かで、お父さんやお母さんの気持ちを大人以上に感じ取っていると思います。

なので、読み手が楽しい気持ちで読んでいると、それはお子さんの心にも必ず届きます。

 

「これ楽しいわぁ、感動した」というあなたの感覚も大事にしてくださいね。

 

 

その3 こどもの体験

前回のブログで、

かえるくんちのお子さんが、レストラン街に飾られている提灯を見るたびに「オバケ!」というので何かと思ったら、絵本で見た「ちょうちんお化けと一緒だ」と喜んでいた体験談を書いていましたよね!

こどもは、

実際に生活の中で見聞きしたこと、体験したこと、そのときに興味をもっていることがお話しに出てきたり、逆に絵本で見たものを実際に目にすると、とても喜びます。

彼は今回、絵本で出会った提灯のおばけの実際のものを見て、それに自ら気づいた。

これって素晴らしい気づきと、学びだと思いませんか。

生活の中で見聞きしたこと、

体験したこと、

興味をもっていること、

こういった視点で、絵本を選ぶことも、こどもの「嬉しい」という気持ちや、興味関心につながり、絵本は楽しいと思うきっかけ作りになると思います。

 

 

 

明日から新学期、皆さんのお子さんはどんな様子ですか?

新学期が始まると、ワクワクする気持ちもありつつも、新しいことの連続で、こころが疲れてしまうこともあると思います。

だいすきな絵本はお子さんの心の拠り所にもなると思います。

絵本を読んで、ホッと一息つく時間をつくるのもよいかもしれませんね。

 

絵本の選び方よかったら参考にしてみて下さいね!

 

最後に・・

今回のブログ筆者 がまの大好きな本を1冊

「ふたりはともだち」アーノルド・ローベル 作 三木 卓 訳

国語の教科書の「てがみ」でお馴染みの作品、著作権の関係上、画像が載せられずごめんなさい。

友達っていいなあとしみじみ考えさせられる、アーノルド・ローベルさんの作品(こちらはシリーズで本が出ております。)

私たちのブログ投稿者名、がまくんとかえるくんは実はこのお話からきているのでした。

だって大好きなんです~♡

 

ではまた!

皆さんのお子さんが、楽しく幼稚園や学校に通えますように。

関連記事

RELATED POST

PAGE TOP
MENU
お問い合わせ