日本語空間「わらく」しあわせで実りある 絵本時間

8月も残すところあとわずかとなりました。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

前回のブログでは、かえるくんが

「子どもが安心感を抱けるような話の聴き方」について書いてくれました。

子どもたちは、大好きなお父さん、お母さんに話を聞いてもらいたい。うんうんって共感してもらいたい。

言葉で表現するのに時間がかかってしまうこともあるかもしれないけど、伝えたい!

日々の何気ないことかもしれないけれど、ふんふーんと流すように聞くのと、目を見て、そうだったんだねと聴くのでは全然違いますよね。私も自分の子育てを振り返り、意識して過ごそうと思ったのでした。

 

さて今日は、「絵本」をテーマにしたいと思います。

海外に住んでいると、日本の絵本を買うことは、なかなか難しいと思いますが、それでも皆さん色々工夫をされて、お子さんに絵本に出会う機会を作っていらっしゃると思います。

私自身もその中の一人で、子どもが日本語に親しみを持ってもらえるよう、子育ての中で絵本を読む時間を作るようにしています。

 

 

今日は、日本語維持のことはちょっと横においておいて、

あなたのお子さんにとって

しあわせで実りある絵本の時間について考えてみましょう。

 

皆さんはいつもどんな時に絵本を読んでいますか?

眠る前・・?

自由時間・・?

お父さんやお母さんに手を止めて絵本を読んでもらっている時間は、お子さんにとって、とてもしあわせな時間だと思います。

では、読んでいる時はどんな気持ちがしていますか?

楽しいですか?

ワクワクしますか?

忙しかったり、時には疲れていることもあるかもしれません。

そんな時はどうぞ頑張りすぎずに・・

 

 

私たちの教室でも、教室の終わりに絵本を一緒に楽しむ時間を作っています。

 

これはただ日本語維持を目的として読んでいるのでなく、他に大切な理由があります。

 

それは、教室に来てくれる子どもたちと、お話の時間を共有する中で、楽しい、嬉しい、悲しいなどいろんな気持ちを感じてほしいと思っています。

 

絵本作家さんの魂のこもった作品に身を委ね、子どもたちがお話の世界に入っていけるように丁寧に読みます。声色をつけすぎると、読んでいる人に目がいってしまうので、できるだけ淡々と読むようにし、歌い出しそうな楽しい場面ではリズムをつけて読んだり、ドキドキ、ハラハラするような場面は、少し早口で読み、急いでページをめくったりします。一字一句間違えないように気合を入れて・・毎回練習していきます。

 

ここには、子ども自らの発見や学びはあったとしても、勉強という目的はありません。

 

なぜなら、絵本は勉強を教えたり、読ませるものではなく、純粋に、絵本そのものを楽しむものだと私たちは考えているからです。

絵本の世界を自分に重ねて、しあわせで楽しい経験をしてもらえたら、そう思っています。

 

これが、もし勉強という目的で読ませたりしてしまったらどうでしょう・・

絵本の時間は一瞬にしてつまらない時間になってしまいますよね。

 

なので、お子さんが、「楽しいな、面白いな、もう一回読んでほしいな。」そのワクワクする気持ちを大事にしています。

そして満たされる経験をたくさんして欲しいと思います。

 

 

絵本は、美しい絵と言葉に出会うことができます。

その絵や言葉を通して、自然とこどもたちの中に、

想像力、探究心、観察力、集中力、記憶力が育っていきます。

 

お父さん、お母さんがしてくれた幸せな時間を通して、子どもたちは本が好きになることでしょう。

そして、やがてあなたのお子さんが勉強を始めた時に、後ろ盾となり助けてくれることでしょう。

 

 

夏休みもあと少しですが、お子さんとゆったりと絵本時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

お身体に気をつけてくださいね。

 

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